

非接触の測定機器として光電の距離測定センサは多くのアプリケーションに使用できます。測定する距離により、検出原理が異なります。DTR-C23とDTL-C23は近距離の高精度距離測定として三角測量を使用しています。DTL-C55は長距離測定用として光のタイムオブフライ(TOF)原理を使用しています。どちらの方式も距離測定は検出体の色や表面状態に影響を非常に受けにくく高い繰返し性があります。測定された距離は調整できるアナログ出力やON、OFFで出力でき、またON、OFF出力範囲はティーチインで設定できるものもあります。
DTR-C23とDTL-C23センサ(20 x 34 x 12 mm)やDTL-C55センサ(50 x 50 x 23 mm)のハウジングはIP67/IP69K保護等級を持ち、高い耐水性があります。DTL-C55センサは更にEcolab認定されており、洗浄薬剤に高い耐性があり、衛生エリアに最適です。
高精度近距離測定
DTR-C23とDTL-C23距離センサはレーザーや赤色光を使用した三角測量に基づき作動します。赤色タイプは測定距離が20から80mm又は30から200mmまであり、レーザータイプは測定距離が20から100mmです。繰返し精度は<1mmと<0.25mm以下で優れています。
代表的なアプリケーションにはロール上の金属の厚み測定があります。1から10Vのアナログ出力範囲を、厚みの範囲に設定することで最適な分解能が簡単に得られます。このコンパクトなセンサは小さい物体検出や位置、高さや厚み検出にも最適です。
長距離測定データを直接デジタル値で出力
DTL-C55距離センサは5000mmまでの距離測定方法として光のTOF原理を採用しています。IO-Linkバージョンでは測定値はデジタル値でミリメートル単位で直接コントロールシステムに送られます。IO-Linkスマートセンサプロファイルで導入コスト最小化と簡単な運用ができます。このプロファイルはまたユーザーフレンドリーな標準化されたパラメータでセンサの初期設定とティーチ機能をサポートします。現存のパラメータはバスを通し新しく取り付けられた各センサへ転送されます。更にIO-Linkは包括的診断オプションと作動時間、信号の品質やON、OFF回数などの追加情報も提供します。直接パラメータ書き込みやティーチインにより設定できる2つのスイッチングポイントにより、このセンサは物流搬送での使用に特に最適です。例えばフォークリフトに取付けその長い測定範囲は棚に既にある商品を高信頼で検出し、更なる商品用の空きスペースがあるか測定することで、倉庫の有効活用ができます。
距離測定にはその他の角型モデルでアナログ電圧出力を使用したものがあります。